気になるヨーロッパ鉄道・・・駅舎2
このように、ホームでは乗降の場としての機能が優先されている。
その無味乾燥なようすがむしろ淡白な味わいとして好まれる向きもある。
一方、産業革命以前からの伝統ある建築様式も随所に根づく。
とりわけ駅舎の建物には、さまざまに用意された各種装置それぞれの機能に応じたきめ細かい造作が施されている。
街の広場に向かった駅舎の正面は、どっしりとした重厚な表情を構えている。
かつては一般庶民の中から抜きん出た産業革命ブルジョアジーでもあった鉄道従事の管理職者や、鉄道を使用できる人々のエリート意識に応える姿が駅舎にはあった。