気になるヨーロッパ鉄道・・・駅舎3
実際、旅する者にとって、駅舎が立派であれば、それだけ鉄道を安全な乗り物として信頼することができたのだろうと察することができる。
そして何よりも、新参者の鉄道が古い街並を破壊せずに都市の中で存続していくための配慮でもあったに違いない。
ロンドンのセント・パンクラス駅では、イギリス伝統のゴシック様式が忠実に再現されている。
天を指す尖塔を携えた教会風のつくりが人々を圧倒する。
ベルギーのアントワープ中央駅は、大きなアーチ空間の中にきらびやかなステンドグラスが施され、貿易とダイヤモンド研磨によって得たこの地方の中世からの経済発展を暗示する豪華な面持ちを保ってきた。